2018年9月23日日曜日

再エネとソーシャル銀行

 今月(2018年9月)、バングラデシュではじまったマイクロファイナンス機関であるグラミン銀行が日本に進出するというニュースが出ていました。

 銀行の創立者ムハマド•ユヌスさんが2006年にノーベル平和賞を受賞したので、日本でも知っている方がいると思います。バングラデシュ農村部などで、生活や教育の質を改善する目的で貧困層を低金利、無担保で少額融資します。借り手が銀行の持ち主になるのも特徴です。

 ドイツでは、このグラマン銀行が再生可能エネルギー普及の手段として早い段階から注目されていました。

 それは、市民に資本力がなくても、再生可能エネルギーを普及させる基盤が市民にあるとの哲学があったからだと思います。そのためには、資本主義活動とは違う形で市民をサポートする手段が必要です。

 ドイツには元々、環境プロジェクトへの融資に特化した環境銀行や社会プロジェクトへの融資に特化したGLS銀行があります。これら銀行は組合銀行になっていて、銀行口座を有する市民などが出資して社員になって、銀行が資金調達します。

 市民一人一人が株主になりますが、出資額に関係なく、社員は誰も同等の投票権を持っています。これが、組合という形態の特徴です。

 ドイツでは、これら組合銀行が再生可能エネルギーの普及でとても重要な役割を果たしています。ドイツの市民電力会社EWSシェーナウも、最初に配電網を買い取る時にGLS銀行から融資を受けました(関連記事)。

 ぼくは、グラミン銀行も含めてこれらの銀行をソーシャル銀行だととらえるべきだと思っています。そこでのキーワードは、市民です。市民が大きな資本で動く経済とは違う形で、資本を共同調達して、共同で経済活動を行っていくことをサポートします。マイクロファイナンスもその一つです。

 市民が今後、再生可能エネルギーなどの分野で大きな力を持っていくには、ソーシャル銀行がとても大切なっていきます。それによって、市民が自力で資本を調達し、市民の自立、自治管理を促します。

まさお

2018年9月9日日曜日

ブロックチェーンは必要?

 ぼくは、サイトにアップした記事「エネルギーとデジタル化」と本ブログの記事「エネルギーの技術革新遅れていいの?」において、ブロックチェーンについて述べました。

 ブロックチェーンがビットコインで使われている高度な技術であり、電気の供給、消費を記録してそれを決算する技術として信頼性があるとされるからです。

 ただ、ぼくは電気の供給と消費に関してブロックチェーンが本当に必要なのかどうか、疑問に思っています。

 というのは、ぼくはこの分野ではまだ勉強不足ですが、電気の供給と消費に関しては、ビットコインのように高速、高度にいちいち細かくデータを把握して決算する必要があるとは思えないからです。供給した量と消費した量の差額を、たとえば月単位で把握できれば十分なはずです。それは、スマートメータで把握しているはずだし、月毎の差額さえわかれば決算できるのではないでしょうか。

 また、ブロックチェーンにはたくさんのサーバー容量が必要で、そのための処理ばかりでなく、サーバーを冷やすために莫大な電気が必要になります。

 省エネしながら、エネルギーをできるだけ効率よく使うことも大切です。この点でも、ブロックチェーンのエネルギー消費の多さを考えると、何でもブロックチェーンでやろうといってしまうことにとても疑問があります。

 エネルギーの分野で本当にブロックチェーンが必要なのかどうか、もっと真剣に議論してほしいと思います。

まさお