2018年5月30日水曜日

冷房は、再生可能エネルギー化できるのか?

再生可能エネルギーQ&A

 日本ではよく、冷房するためにエアコンが使われます。エアコンは専門的にはヒートポンプといわれるもので、温かい熱(温熱)を冷たい熱(冷熱)に変えたり、逆に冷熱を温熱に換えることができます。

 夏の冷房はこのヒートポンプによって、外の暑い空気(温熱)を冷たい空気(冷熱)に換えています。冬は逆に、外の冷たい空気を暖かい空気に換えて暖房できます。

 このようにヒートポンプは、身の回りにある『再生可能な』外の冷たい空気や暖かい空気を使うので、再生可能エネルギーに属します。

 でも日本のように夏が暑いと、エアコンがあちこちでフル稼働するので、エアコンからたくさんの熱(廃熱)が排出されます。それによって、都市ではヒートアイランド現象が起こり、逆に外気温が高くなります。

 それでは、再生可能エネルギー化しても逆効果です。エアコンを稼働させるためには電気も必要で、夏にエアコンが必要な日本では、電力需要は夏にピークになります。

 それでは、どうすればいいのでしょうか。

 環境にやさしく省エネして冷やすことができるように、いろいろな工夫をします。

 ドイツでは、低エネルギーハウス化の一貫で地下の深い所にタンクを設置して、そこで空気を一旦冷やしてそれを冷房に使っている建物が出てきました。地中のほうが、外気温の変化に左右されず、夏は地中のほうが冷たいからです。

 あるいは、建物の外壁と内壁の間に空洞を設けて、その中の空気を循環させて換気できるようにします。そして、明け方の涼しい時に壁の間の空洞の空気の入れ換えをします。

 窓のブラインドやカーテンのの使い方を工夫するだけでも、室内の温度が数度下がります。筆者の自宅では、西側にベランダがあって、夏は午後になると日差が強く、とても暑くなります。そのため、ベランダ側の窓にアサガオとゴーヤを植えて、緑のカーテンをつくっています。

 また、屋根を緑地化したり、部屋の風通しをよくするだけでも、室温を下げる効果があります。

 こうして夏を涼しくする工夫は、すだれや風鈴のある日本では伝統的に行なわれてきたはずです。でも、その伝統はエアコンの普及で、忘れられてしまったのではないでしょうか。

 もう一つ大切なのは、都市全体を冷やすことです。

 都市開発において街の風通しがよくなるように、道路の広さや建物の配置を考えます。また緑地化によって街の中に木を増やして、街に木陰をつくります。その他、歩道は太陽の照り返しの強いアスファルトやコンクリートにせず、できる限り土や敷石にします。

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